根津美術館・道と庭園 [美術館のある街]
地下鉄表参道駅。
言わずと知れたお洒落スポットに通じる駅です。
綺麗なお姉さん方は我が地元駅を歩く同年代のお嬢さん方に比べて、
格段に「モード」です。
モード・・・よく意味を理解していませんがともかくハイセンス。
特に男の人のお洒落度がまったく違うことに驚かされます。
スーツ姿でも背筋シャン!として颯爽とすれ違えば、さぞお高い靴だろうと思える足音。
TシャツGパンだって、光ものの小ぶりなバッグを体に巻きつけてアクセントにするなんて、
地元にそんなヤロウはいませんです、はい。
その駅のA5出口を出ると、
道にそってコムサ・デ・ギャルソン、プラダ、カルティエ、オメガ、クロエ・・・
たしかそんな順番だったと思いますが、
生涯利用することはないにも関わらず、昔から知っているという、
ともかく有名なブランドのビルが並びます。
特にプラダビルは、北京オリンピックの鳥の巣と同じ建築家(たち?)のデザイン。
一度見れば忘れられない、牛乳瓶の底な眼鏡レンズを菱形に積み上げたような、
この地震大国日本でありえないでしょう!な外観。
(耐震・免震はばっちりらしいですが)
この道を、どう見ても似つかわしくない、
ハイキング姿のおばさまたちが・・・ぞろぞろ。
ああ・・・そうなのです、こここそが、根津美術館に向かう道。
みゆき通りといいます。
まあ私も、季節感無視の歩きやすいだけの靴に帽子、日よけのストール、アームカバー・・・
あとリュックサック借りれば高尾山に登れますよな姿でしたが(*'-')
かつてバブル時期の最新デートスポットとして名を馳せた、
ヨックモックのカフェテラスやフロム1stビルを通り過ぎ、
道を渡れば、目的地です。
そんな(地価の莫大そうな)場所に位置する根津美術館、
門を入ると美しい新美術館の奥に、17000㎡もの庭園があるのを、
ご存知の方は少な・・・いわけがなく(笑)、
美術館を訪ねる多くの方が、この庭園散策もまた、楽しみに来るのです。
新緑の今の散策路はこんな感じです。
傾斜地を生かして池やせせらぎを配し、深山幽谷の趣をかもし出す庭園内には、
4棟の茶室があり、あちこちに興味深い収集物が点々と置かれています。
まさにお金持ちのお庭!
普通、庶民は、こんな貴重なもの、雨ざらしで庭になんか置けません!
面白いなあと思うもの、いくつもあるのですが、今回気になったのはこれ。
等身大です、道の左右に一対。
道祖神というか・・・もう少し古い中国の神像のようにも見えますが、
何なのでしょうかこれ。
雨ざらしでお顔がほとんどのっぺら君。
そこがまた、良い味を出しています。
この像のように何の解説もないものも多いですが、
中にはこんな感じで、解説板が並んでいるものも。
「石造 如来坐像 日本 鎌倉時代 12世紀末~13世紀」
ま、まてまてまてーい(笑)。
鎌倉時代の石像だなんて、そんな大切なものをこんな雨ざらし・・・
しかも、誰がどんな魔がさして、ちょっと失敬・・・して行かないとも限らない状態で・・・
太っ腹です、さすがお金持ち・・・。
また、こんな銅造の観音像も解説板なしで由来わからず終いで、
木立の陰に立っていました。
こころばかりの木造の屋根がさしかけられています。
写真ではわかりにくいですが、台座部分など、銅がしっかりはがれかけていました。
置物ばかりでなく、庭園内の石畳?には、なにやらやはり時代がかったものが再利用されています。
私などは何の素養もないので、何でしょこれ、面白いなあ・・・で通り過ぎますが、
おわかりの方にはさぞ興味深いのではないかと思います。
昨秋、新装開館なるまでの、古い時代には、
鬱蒼としすぎていて、足を踏み入れたら戻ってこれなそうだし、
ひとりふたり池にはまって溺死していても気づかれなさそうで、
昼間でも、たとえ人がいても(人がいるからこそ?)、
とても恐くて奥まで散策は無理でしたが、
(そして、そんなお庭をこそ、私は好きでもあったのですが)
ものすごく整備されて、とても気持ちの良い散策路になっていました。
それで、一番奥まで行くと、薬師堂なるものが。
狛犬や灯篭が並ぶ薬師堂・・・
横の石碑には、平成4年移転と刻まれていましたが、
これもまた、どこからの移転かなどの解説は、なし。
薬師堂というからには、中に薬師像が安置されているのかどうか・・・それもわかりません。
こじんまりと風情ある作りで、この写真の奥は竹林。
まさに都心の別世界です。
他にも、飛梅師祠なる、梅の枝しょってるしわしわひげひげの菅原道真像を祀った祠とか、
解説はなかったですが、どう見ても石棺を転用したつくばいとか。
とっても面白いです。
圧巻はやはり、この時期ならではの、かきつばた群生です!
うーん・・・こんな時は、ケータイではなく、おっきなカメラを持っていけばよかったと思うのですが、
なかなか・・・重いし・・・。
多少終りかけてはいましたが、目に鮮やかな紫が素晴らしかったです。
最後に、一番綺麗だった、池をはさんでのかきつばた。
・・・ひーん、全っ然わかりませんが、
水面に反射するやわらかな陽光が、手前の梢の端々をキラキラと光らせて揺れ、
奥のかきつばたの群生が静かにさざめく中、
池には鴨が涼やかに遊び、
鯉や亀までが五月晴れを喜んではしゃいでいるようでした。
おすすめの場所です^^
た・だ・し!
庭園内あちこちで、つまづいたり転んだり、池に何かを落とした悲鳴が満ち満ちていました・・・
お訪ねになるなら是非、足腰のしっかりしている間に・・・(^^;(笑)。
言わずと知れたお洒落スポットに通じる駅です。
綺麗なお姉さん方は我が地元駅を歩く同年代のお嬢さん方に比べて、
格段に「モード」です。
モード・・・よく意味を理解していませんがともかくハイセンス。
特に男の人のお洒落度がまったく違うことに驚かされます。
スーツ姿でも背筋シャン!として颯爽とすれ違えば、さぞお高い靴だろうと思える足音。
TシャツGパンだって、光ものの小ぶりなバッグを体に巻きつけてアクセントにするなんて、
地元にそんなヤロウはいませんです、はい。
その駅のA5出口を出ると、
道にそってコムサ・デ・ギャルソン、プラダ、カルティエ、オメガ、クロエ・・・
たしかそんな順番だったと思いますが、
生涯利用することはないにも関わらず、昔から知っているという、
ともかく有名なブランドのビルが並びます。
特にプラダビルは、北京オリンピックの鳥の巣と同じ建築家(たち?)のデザイン。
一度見れば忘れられない、牛乳瓶の底な眼鏡レンズを菱形に積み上げたような、
この地震大国日本でありえないでしょう!な外観。
(耐震・免震はばっちりらしいですが)
この道を、どう見ても似つかわしくない、
ハイキング姿のおばさまたちが・・・ぞろぞろ。
ああ・・・そうなのです、こここそが、根津美術館に向かう道。
みゆき通りといいます。
まあ私も、季節感無視の歩きやすいだけの靴に帽子、日よけのストール、アームカバー・・・
あとリュックサック借りれば高尾山に登れますよな姿でしたが(*'-')
かつてバブル時期の最新デートスポットとして名を馳せた、
ヨックモックのカフェテラスやフロム1stビルを通り過ぎ、
道を渡れば、目的地です。
そんな(地価の莫大そうな)場所に位置する根津美術館、
門を入ると美しい新美術館の奥に、17000㎡もの庭園があるのを、
ご存知の方は少な・・・いわけがなく(笑)、
美術館を訪ねる多くの方が、この庭園散策もまた、楽しみに来るのです。
新緑の今の散策路はこんな感じです。
傾斜地を生かして池やせせらぎを配し、深山幽谷の趣をかもし出す庭園内には、
4棟の茶室があり、あちこちに興味深い収集物が点々と置かれています。
まさにお金持ちのお庭!
普通、庶民は、こんな貴重なもの、雨ざらしで庭になんか置けません!
面白いなあと思うもの、いくつもあるのですが、今回気になったのはこれ。
等身大です、道の左右に一対。
道祖神というか・・・もう少し古い中国の神像のようにも見えますが、
何なのでしょうかこれ。
雨ざらしでお顔がほとんどのっぺら君。
そこがまた、良い味を出しています。
この像のように何の解説もないものも多いですが、
中にはこんな感じで、解説板が並んでいるものも。
「石造 如来坐像 日本 鎌倉時代 12世紀末~13世紀」
ま、まてまてまてーい(笑)。
鎌倉時代の石像だなんて、そんな大切なものをこんな雨ざらし・・・
しかも、誰がどんな魔がさして、ちょっと失敬・・・して行かないとも限らない状態で・・・
太っ腹です、さすがお金持ち・・・。
また、こんな銅造の観音像も解説板なしで由来わからず終いで、
木立の陰に立っていました。
こころばかりの木造の屋根がさしかけられています。
写真ではわかりにくいですが、台座部分など、銅がしっかりはがれかけていました。
置物ばかりでなく、庭園内の石畳?には、なにやらやはり時代がかったものが再利用されています。
私などは何の素養もないので、何でしょこれ、面白いなあ・・・で通り過ぎますが、
おわかりの方にはさぞ興味深いのではないかと思います。
昨秋、新装開館なるまでの、古い時代には、
鬱蒼としすぎていて、足を踏み入れたら戻ってこれなそうだし、
ひとりふたり池にはまって溺死していても気づかれなさそうで、
昼間でも、たとえ人がいても(人がいるからこそ?)、
とても恐くて奥まで散策は無理でしたが、
(そして、そんなお庭をこそ、私は好きでもあったのですが)
ものすごく整備されて、とても気持ちの良い散策路になっていました。
それで、一番奥まで行くと、薬師堂なるものが。
狛犬や灯篭が並ぶ薬師堂・・・
横の石碑には、平成4年移転と刻まれていましたが、
これもまた、どこからの移転かなどの解説は、なし。
薬師堂というからには、中に薬師像が安置されているのかどうか・・・それもわかりません。
こじんまりと風情ある作りで、この写真の奥は竹林。
まさに都心の別世界です。
他にも、飛梅師祠なる、梅の枝しょってるしわしわひげひげの菅原道真像を祀った祠とか、
解説はなかったですが、どう見ても石棺を転用したつくばいとか。
とっても面白いです。
圧巻はやはり、この時期ならではの、かきつばた群生です!
うーん・・・こんな時は、ケータイではなく、おっきなカメラを持っていけばよかったと思うのですが、
なかなか・・・重いし・・・。
多少終りかけてはいましたが、目に鮮やかな紫が素晴らしかったです。
最後に、一番綺麗だった、池をはさんでのかきつばた。
・・・ひーん、全っ然わかりませんが、
水面に反射するやわらかな陽光が、手前の梢の端々をキラキラと光らせて揺れ、
奥のかきつばたの群生が静かにさざめく中、
池には鴨が涼やかに遊び、
鯉や亀までが五月晴れを喜んではしゃいでいるようでした。
おすすめの場所です^^
た・だ・し!
庭園内あちこちで、つまづいたり転んだり、池に何かを落とした悲鳴が満ち満ちていました・・・
お訪ねになるなら是非、足腰のしっかりしている間に・・・(^^;(笑)。
2010-05-15 18:03
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コメント(3)
こんばんは。こちらにもおじゃましてます。
根津美術館、いいですよね。
昨年末に初めて訪れ、庭園も歩いてきました。確かに仰るとおり、なんでこんなものがここにあるわけ、ってなものがゴロゴロ。
薬師堂ではお堂の横に廻ったら60代のおじさま二人が酒宴?を催していてびっくり。
都会の真ん中で贅沢な空間ですね。
by ゆうこママ (2010-05-15 23:39)
いい感じの庭園ですね♪
表参道に、こんな場所があるのかと思うとビックリです。
いつか訪れてみたいです^^
by ★ASA☆ (2010-05-17 22:04)
♪ ゆうこママさん、ありがとうございます^^ノ
薬師堂の横で酒宴っ!?
ち、竹林の二賢!?(笑)。
庭園マップにも、主要な茶室やお堂しか明記されていませんし、
何が飛び出すか、隠れているか、わくわくしながら歩くのも、
最近ではなかなか贅沢な楽しみだと思いました。
詳細なマップとやらで、何を見てまわるかがんじがらめ、
そんな「散策」が増えてしまいましたからねえ・・・。
♪ ★ASA☆さん、関西でしたら、京都に行けば、
もうずっと立派なお庭がたくさんあると思いますが、
都心の、しかもブランドビルが並ぶ通りの先に、
こんな庭園がある驚きを、ぜひぜひ!いつか楽しんでください^^
漫画「美味しんぼ」で、荒川さんと田畑さんの結婚披露宴の会場にも使われた場所です。
調べたら27巻らしいです~(笑)。
by まるさ (2010-05-18 10:53)